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カンニングという罪の結末

 小学生の頃の僕は、テストはすべて30点以下しかとったことのないナチュラルボーイでした。

「何がナチュラルやねんっ!」と思われるかもしれませんが、授業中は先生の話を聞かず、席の近い友達と話すか好きな女の子の動向をうかがうだけ。教科書は開いていても先生がどこの話をしてるかなんてわかりません。「教科書迷子」の状態です。だからと言って授業の邪魔をするわんぱくな少年でもなければ、無口なもやしっ子でもない、自然体で教室に身を置くだけのの小童だったのです。

 そんな無知な小童も「義務教育」という名のもと、無事中学校に上がることができました。

当時、中学の中間テストは5科目試験でしたが、期末テストは技能4科目を含めた9科目試験。朝・夕の部活に精を出すナチュラルボーイも【赤点を取ったらお小遣いなし】の警告を出してきた無情な母親の言いつけを守るため、それだけは免れる程度の勉強をするようにはなっていました。しかし、技能4科目を少しなめていた僕はほぼノーガードで試験当日を迎えるのです。

 

人生初の期末テスト、技能4科目の中で最初に対峙したのは音楽でした。「言ってもそんなに難しい問題なんて出るはずない。だって技能4科目だもの。技能のオマケだもの」と高をくくっていた僕は問1からの難問な歴史問題に驚愕し涙しました。

 

記号問題ではあるものの、【あ】~【わ】くらいまである問題に、≪赤点を取ってしまうかもしれない≫そっと心の中で何度もつぶやき、現実逃避をするため外の景色に目をやろうとしたとき、横の席に座る吹奏楽部女子「横槻 明子」さんの答案用紙が丸見えなことに気が付いたのです。

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それまで点数というものに全く興味のなかった僕は、あるがままを受け止め、一桁の答案用紙も笑顔で受け止めるナチュラルボーイだったので、カンニングをしたことは一度もありませんでしたが、今回は月のお小遣い2000円がかかっています。

 

横槻さんはあまり目立たない控えめな性格でしたが頭が良く、枝毛気味の三つ編みが似合うとても優しい女の子でした。

≪ア・リ・ガ・ト・ウ≫。初めて人の優しさを理解したロボットのように心の中で感謝を述べると、試験開始10分にして初めて鉛筆を握りしめた僕は一心不乱に横槻さんの答案をコピーしました。記号問題は全体の7割を占めており、残り3割の「♪書け問題」みたいなのは無視しても赤点は十分免れることができます。

 

『万が一カンニングがばれたら元も子もない』どこか冷静だった僕は記号問題をコピーし終えると、問2の「♪書け問題」には目もくれず、記号問題をディチューン(detune)【性能をあえて下げる処理】することに没頭していました。そう、多少点数を下げるとしても横槻さんの答案をカンニングしたという痕跡を完全に消す作業に入っていたのです。要はカンニングがばれずに赤点を免れればいいのです。

 

音楽の試験を経験した僕は対策を講じ、後日にあった他の技能4科目もある程度勉強することで、初めての期末テストを無事終えることができました。

 

 

テスト期間も終わり、一週間ほど経つと授業ごとに次々返される答案。音楽の授業も例に漏れず授業が始まると担当の先生が生徒を順に呼び答案を返していきます。

「では、答え合わせを始めます」音楽の担当の先生がそう言うと同時に私は青ざめました。

 

《僕だけ答案用紙を返してもらっていない・・・≫

 

「先生っ!僕の当案も返してチョンマゲっ」なんて余裕はチキンな中学生だった僕には1ミクロンもなく、ただ机に教科書を立てて答案用紙が無い状況が他にばれないように、なぜこんな状況になっていまったのかだけを考えながら震えていました。

 

試験中、試験監督の先生はほとんど寝ていたし、あれだけ巧妙にディチューンしたのだから音楽の先生に答案用紙からカンニングがばれるはずはない。なら、なぜ?!

試験も運良く一番後ろの席だったから、後方からカンニングがばれるはずはない。なら、なぜ?!why??

緊張からくる震えを何とか抑え、当案用紙のない僕には意味を持たない時間である答え合わせの時間を耐え忍ぶと、程なくして授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響きました。先生がみんなからは見えない廊下の角を曲がるのを確認してから、その後を追った僕は勇気を出して問いました。

 

「先生。僕の当案が返ってきていません」

 

先生は脇に抱えていたファイルを開くと、そっと言いました。

 

「よこはま君。今後、絶対にカンニングをしてはダメ。今回は先生の胸にしまっておきます。夏休みの追試、がんばろうね」

 

そして、ファイルの中から僕の当案用紙を手渡すと先生は去っていったのです。

 

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 訳がわかりませんでした。中学校の先生は何でもお見通しなのか?高性能な監視カメラで僕たちの行動は何から何まで筒抜けなのか?

 

 

教室や学校で確認することは危険だと思った僕は、一目散に帰宅すると真っ先にトイレにこもりカギをかけ、鞄の中から音楽の当案用紙を取りだしました。

 

47点。右上に書かれた狙い通りの点数に、僕は100点をあげたかった。「完璧・・。パーファクト・・。合わせてパーぺキ」トイレで一人つぶやきながら、良くもなく、かと言って特に悪くもない。平均点ちょい下のこの当案用紙にどんな欠陥があったというのだろうと不思議に思う僕の目に驚愕の4文字が飛び込んできたのでした。

 

 

 

 『氏名     横槻 明子   』

 

 

 

そう!僕は、あろうことか、ナチュラルボーイな小童は無心で横槻さんの当案用紙をカンニングするがあまり、名前欄まで横槻さんの名前をコピーしてしまったのです。

 

採点を終え、僕の名前が無かった時、全てを知った音楽の先生は大人の、いや、神の対応をしてくれたのです。

 

あの場で公表されていれば、僕は中学時代をみんなから奴隷か横槻呼ばわりされ、今もなお続く同窓会で散々こき使われていたことでしょう。お礼に先生の靴を舐めてあげたかった!!

≪ア・リ・ガ・ト・ウ≫。僕はもう一度心の奥底で先生に感謝し、トイレの中で氏名欄を消しゴムで強く、強く消すと、濃いめの鉛筆で力強く『よこはま いぬ』と書き直し、母親に笑顔で当案用紙を渡したのでした。

 

そんな12歳夏の思い出を、【氏名】という言葉を目にするたびに思い出すのです。

 

 

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